新*今日の漢字* 「乳」
孫たちの学校は今日行って、冬休みとなるようです。
ママさんのインフルエンザも治まるようで、今日あたりは2階へ戻れるのでは?
と思っています。大切なクリスマスにママさんは別の部屋で食事をすることとなり、
親も子も寂しい思いをしたと思います。
その分夕食づくりまで頑張ります。
と思ったのですが、ママさんが買い物へ出かけたので、夕食は親子水入らず
でしょうか?
ということはこちらは・・・老夫婦、水が欲しい感じでしょうか?
では・・・
新*今日の漢字*
「乳」 音読み ニュウ 訓読み ちち ち
画数 8画 部首 乚 (おつ)
では常用字解で調べてみましょう。
会意 爪(そう)と孔とを組み合わせた形。
爪は手の指の形。
孔は後頭部に頭髪を剃るような曲線を加えた子どもの形、
その乳児の頭に手を加えている形である乳は、授乳(乳児に乳を飲ませること)
の姿に似ている。
甲骨文字は乳児に授乳している形。
授乳することから、「ちち、やしなう」の意味となり、牛乳(牛のちち)のよう
に人間以外の動物の「ちち」ちちをもいう。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 爪(そう)と孔とに従う。
爪は手の指。
孔は乳子の象。
それに手を加えて愛撫している形である。
卜文には授乳を象形的に示している字があるが、その形から乳の字形が直接に
導かれてくるのではない。
[説文]十二上 に「人及び鳥の子を生むを乳と曰ひ。獸には さん(産の旧字
体)と曰ふ。孚(ふ)に從ひ いつ(乙の上部に左側に斜めに一画)に從ふ。
いつ(乙の上部に左側に斜めに一画)なる者は玄鳥(燕(つばめ))なり。明
堂月令に、玄鳥至の日、高禖(かうばい)に祀り手以て子を(請の青→靑)ふ。
故に乳はいつ(乙の上部に左側に斜めに一画)に從ふ。(請の青→靑)子に必ず
いつ(乙の上部に左側に斜めに一画)至るの日を以てするは、いつ(乙の上部に
左側に斜めに一画)は春分に來(きた)り、秋分に去る。生を開くの候鳥(こう
てう)、帝少昊(せうかう)の司分の官なり」という、長い説解を加えている。
乳を いつ(乙の上部に左側に斜めに一画)に従う形とし、その いつ(乙の上
部に左側に斜めに一画)を玄鳥と解して、玄鳥説話をもって字を解しようとする
ものであるが、字は いつ(乙の上部に左側に斜めに一画)に従う形でなく、
玄鳥説話とは関係がない。
字は孔に従う。
孔は生子の後頭部の縫合部分を示す字であるらしく、上から加えられている手は
その生子を抱く形で授乳の意。
鳥に乳というのも事実に合わず、また字を孚(ふ)に従うとするも、孚は俘の
初文である。
[説文]十二下 母字条に「牧(やしな)ふなり。女に從ひ、子を褱(いだ)く形
に象(かたど)る。一に曰く、子に乳するに象るなり」とするが、その文字は
婦人の両乳を示す形ではあるが、乳子の姿をそえたものではない。
婦人の両乳に通過儀礼として文身を加えることがあり、奭(せき)・爽(そ
う)・爾(じ)などはみなその語例に関する字である。
乳虎は子もちの虎で、最も恐るべきもの。
[荘子、盗跖(とうせき)]に盗跖の怒るさまを「聲は乳虎の如し」と形容してい
る。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「乳」は「爪と孔」とを組み合わせた形で、「乳児の頭に手をそえて授乳している形」なの
ですね。
[説文解字]では「孚に従い いつ(乙の上部に左側に斜めに一画)に従う」となっていて、
長々と解説をして、玄鳥伝説をもって字を解しようとしているのですね。
古い字形を研究している白川先生はいつものように、バッサリと違う点を指摘しているの
ですね。
さて今日の一枚は・・・
昨年のガーデンシクラメンが元気に夏を越し、花芽もたくさん出てきました。
玄関前に置きたいところですが・・・
我が家の玄関は西向きなので、花たちには日当たりに問題があり、もう少し様子を見てから
移動させようかと、思案中です。
0コメント