新*今日の漢字* 「拝」
今日は神様のしめ縄やお札、玄関のお正月飾りを飾ってもらいました。
私は玄関と仏様のお花を飾りました。
昔の人は31日に飾るのを「一夜飾り」といって忌み嫌っていたので・・・
我が家では30日に飾ることにしています。
そうそう、お寺さんにお供え餅を届けました。
いつも、お寺で生った銀杏を頂くのですが、採れなかったのでしょうか、
お供え物と思われる、リンゴと柿を頂きました。
では・・・
新*今日の漢字*
「拝」 音読み ハイ 訓読み おが(む
画数 8画 部首 扌
では常用字解で調べてみましょう。
会意 手と はん(今日の一枚にアップします)とに従う。
「はん」は花の形で、囗本の茎に花の咲いている形。
それをかがんで手で抜き取る形が拝で、「草花を抜く、ぬく」の意味となる。
その草を抜き取る姿勢が拝礼する(頭をさげて礼をする。おがむ)姿勢に似て
いるので、「おがむ」の意味となる。
金文では、中廷での官職の任命式では、任命される者が拝手稽首する(頭を地に
つけて拝する)の礼があった。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 手と はん(今日の一枚にアップします)とに従う。
「はん」は花の形。
[説文]十二上 に「首、地に至るなり」と拝首の意とし、字形について揚雄(よう
ゆう)説として「拜は兩手の下るに從ふ」と左右をいずれも手の形とするが、
金文は字形は明らかに華を手で抜き取る形である。
「はん」は一本の茎に花の咲き出ている形で、これをかがんで抜くことを拝と
いう。
[詩、召南、甘棠(かんとう)]「蔽芾(へいひ)たる甘棠(かんたう) 翦
(き)る勿(なか)れ拜(ぬ)勿れ」の[鄭玄箋(じょうげんせん)]に、「拜の
言たる、拔なり」とあり、それが字の初義である。
呉大澂(ごたいちょう)の[字説]に、その古訓を論じている。
その花の抜き取る姿勢が拝礼する形に近く、それで拝手の字となった。
[書、召誥(しょうこう)]に「拝手」、金文には冊命(さくめい)廷礼のとき
「拜手稽首(けいしゅ)」、また略して「拜稽首」という。
また尊敬・感謝のときに用いる。
面謁に拝謁・拝顔・拝眉・拝芝(はいし)、授受に拝賜・拝領・拝呈・拝納と
いい、追蹤(ついしょう)を拝塵(はいじん)という。
拝は本来は神聖なるものを拝することをいう字であった。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「拝」はもと「拜」と書いて、「手と一本の茎から花の咲き出ている草をかがんで抜き取
る」の形だったのですね。
その形が拝礼の形に近いので、拝手の字となったようですね。
「おがむ」の意味に用いられるのですね。
さて今日の一枚は・・・
出すことができなかった 「はん」の字です。
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