新*今日の漢字* 「秘」
気象情報では暖かくなるといっていましたが・・・
雪でも降りそうな冷たい雨になっています。
今日から区のスポーツセンターへ親子体操に参加する娘と外孫は・・・
ゼッケンが剥がれ落ちるというアクシデントを受けて・・・
「迎えに来て、スポーツセンターまで送って行って~!」と電話がありました。
送った帰りに、昨日予約した、博物館のチケットを発券してもらい・・・
ついでに、買い物まで済ませてきました。
寒いので、今晩はすき焼きにしようと思います。
では・・・
新*今日の漢字*
「秘」 音読み ヒ 訓読み ひ(める)
画数 10画 部首 禾
では常用字解で調べてみましょう。
形声 もとの字は祕に作り、、音符は必(ひつ)。
必は兵器の戈(ほこ)・矛(ほこ)・や鉞(まさかり)の頭部を柄(え)に装着
する部分の形。
必を祖先の霊を祭る廟(みたまや(宀))の中に置く形は宓(ふく(やすら
か))で、さらに火を加えて必を火で祓(はら)い清める形は密で、祖先の霊の
安寧(やすらかであること)を求める儀礼であったのであろう。
必に示(神を祭るときに使う机の形)を加えた祕は、必を供えて神を祀(まつ)
ることをいうのであろう。
必を呪器(じゅき)として用いる儀礼は秘密(隠して人に知らせたり見せたりし
ないこと)のうちに、ひそかに秘儀として行われたので、秘は「ひそか、ひめ
る、かくす」の意味に用いる。
秘は祕の俗字であるが、いま秘を祕の常用漢字として使う。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 旧字は祕に作り、声符は必ひつ)。
必は戈(ほこ)・矛(ほこ)・鉞(まさかり)の柲(ひ)部の形。
示は神を祀(まつ)る祭卓の形。
おそらく必を用いる呪儀(じゅぎ)があり、その呪儀が事に神祕にして、祕密と
されたのであろう。
密は廟中(びょうちゅう)において必に火を加えている形。
それが密儀の方法であり、その密儀を祕という。
[説文]一上 に「神なり」とし、神祕の意。
[繋伝(けいでん)]に「必の言たる、閉なり」とは、閟十二上に閉門の義があると
するものである。
閟宮は媒神(ばいしん)を祀るところで、子を求める神、いわゆる郊禖(こうば
い)。
その幽暗なる宮で祕儀が行われたのであろう。
それにより祕奥(ひおう)・祕蘊(ひうん)・祕義・祕藥・祕訣(ひけつ)祕法な
ど、容易に人に対して開示しないものの意となる。
祕密はともに必に従い、必を用いる呪儀を示す字であるが、字形よりいえば、密は
その密儀の方法を示すものであり、祕はただ形声の字である。
秘は祕の俗字。
祕の字が禾(か)に従うべき理由はなく、筆の誤りである。
いま秘を祕の常用漢字とする。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「秘」は本当は「祕」と書くのですね。
白川先生は字義に合わない変更があったので、大変ご不満のようですが、
もとは俗字の「秘」をいまは常用漢字として使っているのですね。
もとの字形からひも解くと「必」は「矛などの頭部を柄に装着する部分」なのですね。
「示」は祭卓なので、おそらく必を供えて神を祀るような呪儀があったようですね。
そういう儀礼は秘密のうちに行われたようなので、「ひそか、ひめる、かくす」の意味に
使われるのですね。
さて今日の一枚は・・・
昨日、下げたお供え餅と暮れに切ったかき餅です。
お供え餅もひびが入ったら、手で細かく砕いたり、場合によっては布にくるんで金づちで
叩いたりして、細かくして、1か月から1か月半干すと・・・
油で揚げて、かき餅などとして、おやつにいただくことができます。
1年ぐらいは保存がきくので、何ぞのときのおやつです。
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