新*今日の漢字* 「訪」
夜中から降ったのでしょうか、小雨が降っています。
山沿いでは雪なのでしょうか。
最後のセンター試験だとニュースで言っていました。
センター試験にはよく雪が降ることがありますね。
では・・・
新*今日の漢字*
「訪」 音読み ホウ 訓読み おとず(れる) たず(ねる)
画数 11画 部首 言
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は方(ほう)。
方は旁(ぼう(あまねし、かたわら))と通じて、あまねしの意味がある。
[説文(せつもん)]三上 に「汎(ひろ)く謀(はか)るを訪と曰(い)ふ」と
あり、各地の神に謀ることを、また聖職者や長老に謀ることを訪という。
神に謀り、神意を問うの意味から、「人の所在をとう、たずねる、おとずれる」
の意味となる。
おとずれる(人のもとをたずねる)は、音を立てる、神が自らの所在を知らせ
るためにかすかな音を立てるというのがもとの意味であった。
神のあるところをたずねる祭りを祊(ほう(まつり))という。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は方(ほう)。
方に方(あまね)しの意があり、[説文]三上 に「汎(ひろ)く謀るを訪と曰ふ」
とする。
汎(はん)・訪は双声の訓。
もと神意に諮(はか)ることをいい、[詩、周頌(しゅうしょう)、訪落(ほうら
く)、序]に「嗣王(しおう)、廟(べう)に謀るなり」という。
[書、洪範(こうはん)]「箕子(きし)に訪ふ」、[国語、晋語(しんご)]「文
王、~蔡原(さいげん)に諏(はか)り、辛尹(しんゐん)に訪(はか)る」な
ど、聖職者や長老に謀ることを訪という。
神の所在を求めて祭ることを祊(ほう)といい、その神意を訪うことが字の原義
であった。
国語の「訪(おとず)れ」とは神の「音なひ」というのが原義であり、訪の字義
によくかなう訓である。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「訪」は[説文解字]のころは「各地の神に謀ることを、また聖職者や長老に謀ること」を意味
していたようですね。
神に謀り、神意を問うの意味から、「人の所在をとう、たずねる、おとずれる」の意味と
なるのですね。
古い時代、神は「かすかな音」によって存在を知らされるということで、日本の訓である
「おとずれ」おとずれは「訪」の字義にかなっているということですね。
さて今日の一枚は・・・
外は時折雪まじりの雨が降っていますが・・・
先日家の中に入れた紅梅が数輪咲き始めました。
あれ?雪まじり?やっぱり我が家は山沿い?
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