新＊今日の漢字＊　「密」

今日は内孫たちの授業参観がありました。

昨日学校帰りに「ぶんぶん、学校に来てね！」と下の孫に言われたので・・・

がんばって行ってきました。

下の孫は前半の「昔遊び」では紙コップの折り紙の先生を担当。

不器用なので、生徒の方が早く作れてしまうハプニングも起きました。

後半の「お店屋さんごっこ」では楽器屋さんを担当。

自分たちで書いた楽器を机に並べて・・・

「いらっしゃい、いらっしゃい」と小さな声で言っていました。

では・・・

新＊今日の漢字＊

「密」　音読み　　ミツ　　　　　訓読み　ーーー

　　　　画数　　　11画　　　　部首　　宀

では常用字解で調べてみましょう。

　　会意　宀（べん）と必と火とを組み合わせた形。

　　　　　宀は祖先の霊を祭る廟（みたまや）の屋根の形。

　　　　　必は兵器の戈（ほこ）や鉞（まさかり）の頭部を柄に装着する部分の形である

　　　　　が、密の金文の字形では戈。

　　　　　廟の中に戈を呪器（じゅき）として置き、火を加えて祓（はら）い清め、祖先の

　　　　　霊の安寧（やすらかであること）を求める儀礼を密という。

　　　　　その儀礼は秘儀として密かに、厳（おごそ）かに行われたので、「ひそか、やす

　　　　　らか、こまかい」の意味となる。

　　　　　必を供えて神を祀（まつ）ることを祕（秘といい、あわせて秘密（隠して人に

　　　　　知らせたり見せたりしないこと）という。

（白川静　常用字解　平凡社）より

次に字統を調べてみました。

　　会意　宀（べん）と必と火とに従う。

　　　　　宀は廟屋（びょうおく）の屋根の形。

　　　　　必は柲（ひ）で、戈（ほこ）や鉞（まさかり）の頭部を柄に装着する部分の形。

　　　　　密は廟中で戈・鉞などを呪器（じゅき）として、これに火を加えて祓（はら）い

　　　　　清める儀礼である。

　　　　　この儀礼はおそらく他見を許さぬ秘儀として行われたのであろう。

　　　　　[説文]九下　に字を宓（ふく）声の字とし、「山の堂の如き者なり」という。

　　　　　字の下部を山とみて、山の形をいう字とするが、形義ともに失するものである。

　　　　　[段注]に宓・密は同声にして、宓は密の初文であるとするが、その証をえがたい。

　　　　　金文の[がい（走＋豈）き（皀＋殳）]に、廟中に戈を二つならべ、その下に火を

　　　　　加えている字形があり、それが密の初文であろう。

　　　　　・・・中略（文献例）・・・

　　　　　必に従う字のうち、宓（ふく）・秘（祕）・閟（ひ）・密のように、それぞれ

　　　　　聖所において必（柲）を奉ずる儀礼を示す字には、共通の声義がある。

　　　　　火の形は山や土と誤られることが多く、豳の山は火、菫（きん）の土も、もと火

　　　　　の形である。

（白川静　新訂　字統（普及版）　平凡社）より

「密」は[説文解字]では「山の堂の如き者なり」としていますが、金文の字形をみると

「廟の中に戈を呪器として置き、火を加えて祓い清め、祖先の霊の安寧（やすらか

であること）を求める儀礼」だったようですね。

また、そういう儀礼は密かに厳かに行われたようなので「ひそか、やすらか、こまかい」の

意味になるのですね。

今の字の形は「山」ですが、もとの字形は「火」だったのですね。

さて今日の一枚は・・・

下の孫はクリスマスと1月の誕生日にプレゼントでもらった・・・・

プラレールの2種類のモノレールが大のお気に入りです。

クリスマスにもらった「湘南モノレール」を末っ子猫のいちごに載せてみました。

すぐに逃げるのかと思いきや、そのまま落とさずにいるので・・・

名前を呼んだら・・・このポーズです。

猫バスならぬ、「にゃんにゃんモノレール」になりました。

あれ？案外気に入っている？いい顔をしていますね。